中古車を検索する前に

中古車の購入にどのくらいの費用を出せるかを確認しましょう

中古車を購入するうえで、予算はいくらか。

これは重要なポイントです。1グレードしか設定がなく、比較的に新しい車種であれば、車両価格の相場にそれほど開きはありませんが、年式や仕様、ボディカラー、走行距離、修復歴などによって、中古車の価格は様々です。

まったく同じ仕様でも、登録年数が1年違えば価格が数十万違うなんてこともザラです。同時に車検の残りも気にしたいところ...。

車検が残っていない場合には当然購入時に車検を取る必要があるし、残りが少なければすぐに車検時期を迎えることになります。

予算は個人の生活の状況によって大きく左右されるのは当たり前の話。だからこそ慎重に予算は組みたいものです。

一括払いは別として、自動車ローンを組むならば、自分以外のご家族や、特に子供の年齢によっても家計から出ていくお金が大きく変わってきます。欲しいクルマを見つけても、少し冷静になって“欲しい中古車を購入した場合の家計”をシミュレーションしてみることをオススメします。もちろんクルマのローンだけでなく、クルマを維持するためにかかるランニングコスト(駐車場代、保険代、ガソリン代など)も必要です。

ちょうどいい買い時はいつ?

中古車相場は、新型車が発売されるタイミングによって上下することが多いです。フルモデルチェンジやマイナーチェンジと同時に新型に乗り換える、いわゆる代替需要が発生するからです。ユーザーが手放した先代モデルは、当然中古車市場で増加することになり、そうなると必然的に流通価格が下がります。

また年3月の決算期と、9月の中間決算期には、販売台数を確保したいと考える中古車店も多く、3月は転勤や入学、新卒などでそもそも中古車を購入する需要も増え、活発な動きも見られる。敢えて、そうしたハイシーズンを外し、じっくり車選びをするのもいいかもしれません。

さらにクルマのカテゴリーによっては、シーズンで価格が上下するものもあります。例えば4WDのSUVはウィンターシーズンの需要に応じて価格が高くなり、春を迎えると下がっていく傾向にあり、ミニバンは逆で、春先から秋口までが需要期なので、冬季のほうが価格が低いようです。

販売店について

自社の整備工場を持っているか?

自社工場の内容によりますが、その自社工場が認証工場、もしくは指定工場だったら安心です。

特に指定工場を持っている販売店は心強いです。指定工場は、陸運支局に持ち込まなくてもその場で車検を行うことができます。指定工場に認定されるには厳しい基準が定められており、整備の際も整備不良の車を出さないように厳しい目で点検されています。結果、販売される車も信頼できることになります。整備工場を持っていない販売店の場合、整備は提携先の工場に任せることになります。整備を行っている人の顔が分からず、しっかりと整備がされているのかも見ることができないという不安があります。

屋根があるだけの工場、2級整備士がいない工場も「自社工場」と呼んでいますし、納車前にどのような点検をしてくれるのか、これは確実にご確認して下さい。

整備工場での点検内容を確認しよう
自社工場の内容によりますが、その自社工場が認証工場、もしくは指定工場だったら安心です。 特に指定工場を持っている販売店は心強いです。指定工場は、陸運支局に持ち込まなくてもその場で車検を行うことができます。指定工場に認定されるには厳しい基準が定められており、整備の際も整備不良の車を出さないように厳しい目で点検されています。結果、販売される車も信頼できることになります。整備工場を持っていない販売店の場合、整備は提携先の工場に任せることになります。整備を行っている人の顔が分からず、しっかりと整備がされているのかも見ることができないという不安があります。 屋根があるだけの工場、2級整備士がいない工場も「自社工場」と呼んでいますし、 納車前にどのような点検をしてくれるのか、これは確実にご確認して下さい。
いろいろな販売店があるけれど、どこで買えばいいの?

ディーラー系ではない専門店がおすすめな理由は、複数の異なるメーカーの車両を取り揃えるラインナップが魅力です。

トヨタ、ホンダ、日産のライバル車種を同時に見比べることもできます。例えばハイブリッド車でコンパクトカーなら、トヨタのアクア、ホンダのフイット、日産のノートなどです。また、ディーラー系の中古車販売部門よりも価格が安い場合が多いです。

いろいろな車種を確かめたいという人にはもってこいです。

丁寧に話し合えるスタッフがいる店舗を選ぼう

こちらの相談に対して、丁寧で親身になって対応をしてくれるスタッフがいる販売店を選びましょう。そういった店は、お客様のことを第一に考えてくれる信頼度の高い販売店と言えます。

質問に対して面倒な素振りを見せず、真摯に対応してくれるかどうかが重要です。販売店側にとって利益にならないことでも、親身になって教えてくれる店は信頼できると言えるでしょう。

反対に質問を投げかけた際、曖昧な表現で詳細に説明をしてくれない場合は信頼度が低いです。傷の状態やへこみなど、販売店側に不利益な情報を濁して説明する場合も要注意です。

おとり在庫の可能性がないか

外観も綺麗でスペックも問題なく、お手頃な価格に惹かれて店舗に向かうと「さきほど売り切れてしまった」と言って、ほかの中古車を勧められることがあります。もちろん本当に売れてしまった場合もありますが、即日引き取りでもない限り、現車もないというのは「おとり在庫」を疑いましょう。

車種について

購入したい中古車の候補車種を選びましょう

予算と目的が決まったら、買うべき車種の候補を選び出していきましょう。

乗る人はどんな組み合わせか。大人が何人で子供が何人か。

もし家族での移動がメインになるのであれば、もちろんミニバンが最有力候補でしょう。

一方で、荷物を多く載せる必要がないならば、コンパクトカーがおすすめです。

また月間の走行距離次第では、ハイブリッドカーやディーゼルエンジンモデルも候補に挙がります。もしくはクルマの本体価格や、維持費も含めて安く済ませたいのであれば軽自動車が有利でしょう。

例えば、体育系のクラブに所属している小学生の子供がいて、週末は試合や練習などで送り迎えが必要。しかも同じチームのメンバーも便乗するとなれば、間違いなく3列シートのミニバンを選ぶべきです。

また夫婦二人家族で、趣味は共通してアウトドアやキャンプということであれば、走破性の高いSUVなんて選び方をしてもOKです。

 

このように、クルマといってもボディタイプや、エンジンタイプによって数えきれないほどの車種があります。使い方等踏まえ、購入したいクルマのカテゴリーが決まったら、次は具体的な車種をピックアップしていきましょう。大抵の場合、同じカテゴリー内で競合するクルマが存在します。

例えばコンパクトカーの場合、トヨタならアクア、日産ならノート、ホンダならフィットといった感じで、同じ方向性をもつクルマを並べてみましょう。そしてそれぞれのクルマの長所と短所、自分に合うか合わないかなどを見比べて、候補を絞っていけば良いのです。

小回りがきく、運転しやすい車が欲しいなら「軽自動車」がおすすめ

軽自動車の規格は「総排気量が660cc以下であり、全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2m、乗車定員が4名以下」と厳密に定められています。価格と維持費の安さ、街中での使い勝手の良さ、乗りやすさから中古車でも根強い人気があります。代表的な車種はホンダ「N-BOX」やダイハツ「ムーヴ」などです。

購入費・維持費を安く抑えたい方や運転しやすい車が欲しい方には、軽自動車がおすすめです。

小さくてもパワーのある車が欲しいなら「コンパクトカー」がおすすめ

総排気量が1000cc~1500ccほどの小さめの車をコンパクトカーといいます。軽自動車よりはパワーがあり、高速道路も難なく走ることができます。代表的な車種はトヨタ「アクア」や日産「ノート」やホンダ「フイット」などです。

小型でもパワーがあり実用性が高い車が欲しい方は、コンパクトカーを候補に入れることをおすすめします。

大人数で出かけたいならミニバンも候補

ミニバンは車内に3列シートを備えており、6人以上の乗車が可能です。車体は大きくなりますが価格は比較的安く、ファミリーカーとして人気があります。代表的な車種はトヨタ「ノア」や日産「セレナ」やホンダ「ステップワゴン」などです。

大人数での移動が多い方や収容力のある車が欲しい方におすすめです。

オフロードも走りたいならSUV

SUVは「Sport Utility Vehicle(スポーツ用多目的乗用車)」の略称です。車高が高く、収容力が高いうえ、優れた走行性能を有しています。代表的な車種はホンダ「ヴェゼル」やトヨタ「ハリアー」や日産「エクストレイル」などです。

軽自動車に次いで人気の高いボディタイプです。

SUVはアウトドア用の車が欲しい方、収容力の高い車が欲しい方におすすめです。

運転しやすく、疲れにくい車が欲しいならセダン

セダンは荷室と客室が仕切られたスタンダードなタイプの車です。高い安全性能を誇っています。

代表的な車種はトヨタ「クラウン」やレクサス「LS」などです。

運転しやすく、疲れにくい車が欲しい方、静かで安定した車内空間を求める方におすすめです。

収容力のある車が欲しいならステーションワゴン

広々とした荷室を有しているのがステーションワゴンの特徴です。大人数での移動にも適しています。

代表的な車種はホンダ「シャトル」やトヨタ「カローラフィールダー」などです。

ひたすらドライブを楽しみたいならクーペ

クーペは2人乗りのツードア車を指します。デザイン性が高いうえ、優れた走行性能を有しています。

代表的な車種は日産「フェアレディZ」やトヨタ「86」などです。

運転の楽しさを追求したい方、人とは違う車が欲しい方におすすめです。

あえて不人気車を選ぶ

不人気車を選ぶことで、価格を抑えることができます。

中古車の価格というのは、中古車市場でのニーズに左右されます。たとえ古い車種であったとしてもその車を欲しがる人が多ければ、価格は高くなります。一方で欲しがる人が少ない車種は、自然と価格が下がるのです。

注意したいのは「欲しがる人が少ない」=「車として問題がある」とは限らないことです。自分が譲れることができる範囲を明確にすることで、充分な機能を持った車をお得に購入することができます。人気でないボディカラーに注目することはよく聞かれますが、メーカーに注目するのもおすすめです。

車両の状態について

保証期間を確認しよう

中古車は保証が付いているものがほとんどです。中古車販売店独自の保証で、最短「1ヶ月1000km以内」なんていうものを目にすることもありますが、あまりにも短すぎて不具合が発覚する前に期限が過ぎてしまうという可能性もあります。

関西オート安心保証であれば、アフターケアの面でも安心感がある。また年式が新しい車両は、新車時の保証を継続できる保証継承できるもあります。

契約してから納車までの期間を確認

契約から納車までの期間を確認しましょう。基本的に納車期間は10日~2週間程度ですが、車の状態によっては納車までの期間が変わることがあります。納期にかかる時間によって現在の車の状態がわかることもあるので、忘れずに尋ねるようにしましょう。

諸費用に過剰な利益を乗せていないか

中古車の購入金額は、主に車両本体価格と諸費用の合計です。

激安中古車でときどき見られるのですが、車両本体価格がかなり安くなっているものの、諸費用が不明なケースが稀にあります。

こういった場合、安い車両本体価格でユーザーを惹きつけて、諸費用に利益を多めに乗せる、ということがありえます。

諸費用込みの総額が不明な場合や、要問合せとなっている場合は、お店に行く前に電話等でまず確認しましょう。

走行距離をチェックする

中古車を選ぶ際にチェックすべきポイントとして、「走行距離」があります。

言葉の通り、走行距離とは今までにその車がどれだけの距離を走ってきたかを示すものです。走行距離が長ければ価格は安くなり、走行距離が短ければ、自然と高年式ということになり、価格は上がります。

一般的に10万kmの走行距離が中古車の寿命と言われることも多いのですが、こちらは実状とは違う部分があります。実際は走行距離が10万km~15万kmの中古車であっても、修復歴車などを除けば全く問題なく走る車が大半です。現在の車は特に経年に強く、海外では20万kmを超えても現役の車がよく見られます。

まだ十分に走れる状態であるにもかかわらず、走行距離だけを理由に候補から外してしまうのはもったいないと言えます。そのことを踏まえて検討していくことが必要です。

交換した方がよい部品があるか

乗り始める際に「交換した方が良い部品」はあるかを聞いておきましょう。

事前に交換費用などが発生する可能性が分かれば、交渉準備や予算の調整ができます。

修復歴有車の見分けるポイントはココ

ボンネットやドアのナットの山とシーラーを確認しましょう。シーラーとは鉄板を繋ぎ合わせた際に生じるつなぎ目をコーティングしている部分です。なお、シーラーは全部分がおおわれてないクルマや初めから無いクルマもありますので注意が必要です。

 

エンジンルームはラジエーターコアサポートやクロスメンバーに修正、変形が無いかよく確認しましょう。特に各部分のナットの山が欠けていたり、再塗装の跡やパーツの形状に異常がないかはチェックしてください。

 

その他にはジャッキアップポイントの近くにまるでBCG接種跡のようなドットの塊の有無を確認することも大切です。これはフレーム修正機をかけた跡ですので、これがあるクルマは100%修復歴有となります。またその際には、どのような事故でどの部分を修復したかをよく確認することが大切です。

 

トランクルームはトランクのフタの部分が外された跡があるかどうかナットを、ハッチバックタイプのクルマやワゴンタイプならリヤゲートを確認しましょう。

 

細かい点になりますが、スペアタイヤが収納されている部分までカバーを剥がして、不自然な溶接跡がないかまでチェックすると安心です。この部分に水気があったりサビがあった場合には水没車の可能性もあります。

 

リヤクオーターパネルの修理も修復歴有になります。クオーターパネルとは後輪のホイールハウスの上の部分で、この部分はルーフからフレームまでつながっていて、ボディの骨格に該当する部分です。写真のように事故で損傷したわけではなく、消雪剤の塩害による腐食を修理するために切り取って板金した場合には修復歴有になってしまいます。

修復歴にならない修復とは?

修復歴にならない修復はクルマが走行に関わる部分、骨格に関わる重要部分を修理していないことがポイントです。

バンパーのみの修理、ドアのみの交換、フロントガラスの交換、ボンネットのみの修理などが該当します。本当にこれだけの修理交換の場合には中古車販売店は修復歴無で販売して構いません。

ドアの交換やボンネットの修理は上記の手段でナットやシーラーの状態を確認すること、バンパー修理の場合にはラジエーターコアサポートに変化が無いかよく確認することが大切です。

修復歴にならない修復でも交換箇所など丁寧に説明してくれる親身になってくれる販売店から購入するようにしましょう。